主日礼拝 2023.07.30

開会     10時15分
司会    栗林 恵一
奏楽    栗林 聖子

前奏
招詞ルカによる福音書4章18~19節 (新約p107)
讃美歌10 わがたまたたえよ
祈祷
聖書ルカによる福音書4章20~30節 (新約p108)
信仰告白使徒信条
讃美歌312 いつくしみふかき
説教「イエスの人格と神格」
会員 栗林ミチ
祈祷
讃美歌320 しゅよみもとに
献金と感謝祈祷
主の祈り
頌栄543 主イエスのめぐみよ
派遣と祝福コリントの信徒への手紙二、13章13節によって
後奏

「異邦人に働きかける神」

使徒言行録10章1-16節

教師・久野 牧

初代教会のキリスト教が、ユダヤの国という限定された領域を超えて世界的なものとして進展していくためには、克服されなければならない壁がいくつかありました。その代表的なものの一つは「律法」であり、他は「異邦人」の問題です。その二つが結びついた出来事が、10章1節以下に記されているコルネリウスの物語です。場所はカイサリアです。この町はユダヤの都市ですが、当時ユダヤを支配していたローマ帝国はここをユダヤを治める行政の中心地としていました。ローマからの総督は、このカイサリアに駐在していました。ローマの一つの部隊の百人隊長コルネリウスは異邦人でしたが信仰深い人でしたし、彼の信仰は神によって受け入れられていました。彼にある日「神の天使」が幻の内に現れて告げたことは、使いの者をヤッファへ送って、そこにいるペトロをカイサリアに呼び寄せなさいというものでした。彼はペトロを知りませんが、即座にペトロのもとへ使いを送りました。

一方、ヤッファにいるペトロも幻を見ました。昼のちょうど12時頃空腹を覚えていたときに「天が開き」幻が見えました。その幻では天から降りて来た大きな布のような入れ物の中にあらゆる動物が入っていました。そして天からの声が「ペトロよ、屠って食べなさい」と彼の耳に響きました。それに対して彼ははっきりと拒絶の意志を表しました。彼は旧約以来の食べ物のおきてに忠実であったのです。それに対してまた天からの声が響きました。「神が清めた物を清くないなどと言ってはならない」。このようなことが三度繰り返されて動物を入れた入れ物は、天に引き上げられました。これはいったい何を意味しているのでしょうか。

旧約、特にレビ記11章のおきてで、清いとされた動物は食べても良いが、清くない動物とされたものは食べることができない、と定められていました。ユダヤ人はこのおきてに忠実でしたし、ペトロもそうでした。ところがいまペトロが見た幻の中の入れ物には、清い動物だけでなく、清くないものも含まれていました。だからこそペトロは、清くないものは食べるわけにはいきませんと拒んだのです。彼は神を信じていないから神の命令に逆らったのではなく、逆に神を信じているからこそおきてを破ることはできないと言っているのです。しかしここでペトロのなすべきことがあるとすれば、「主よ、これはどういうことですか」と神に問うこと、そして神の新しい命令の中に秘められている神の深い意図を汲み取ろうとすることでした。神が「食べよ」と命じておられることの中に秘められている神のご意図は何であるかを問わなかったことが、このときの彼の足りなさ、弱さでした。

ここで神が示そうとしておられる真意は、清い動物と清くない動物の区別の廃止を通して、ユダヤ人と異邦人の区別を乗り越えさせることです。つまり神は新しい時代の到来を告げておられるのです。それはキリストの福音の前では、ユダヤ人も異邦人もなく、あらゆる民族や人種を超えて、すべての人が等しく救いへと招かれているということです。もっと積極的に言えば、異邦人への福音宣教が本格的に始められる時が来たことを意味します。ペトロはこれから起こる出来事の中で神の新しい啓示に目が開かれていくことになります。苦しむペトロですが、その苦しみを通して、キリスト教、そして彼の宣教活動は、新たな段階へと進んで行くことになります。神の前で乗り越えなければならないわたしたちの教会の枠、打ち破らなければならない教会の壁とは何でしょうか。それを正しく捉えて、わたしたちも次の段階への前進や飛躍を与えられたいと願います。

主日礼拝 2023.07.23

開会     10時15分
司会    加藤  治
奏楽    古賀 洋子

前奏
招詞創世記12章1~3節 (旧約p15)
讃美歌20 しゅをほめよ
祈祷
聖書使徒言行録10章1~16節 (新約p232)
信仰告白使徒信条
讃美歌67 よろずのもの
説教「異邦人に働きかける神」
説教 久野 牧  (録画配信)
祈祷
讃美歌214 きたのはてなる
献金と感謝祈祷
主の祈り
頌栄541 ちちみこみたまの
派遣と祝福
後奏

主日礼拝 2023.07.16

開会     10時15分
司会    海東  強
奏楽    十時やよい

前奏
招詞詩編18篇2~4節 (旧約p847)
讃美歌23 くるあさごとに
祈祷
聖書詩編116篇1~7節        (旧約 p256)
ルカによる福音書7章36~50節  (新約p116)
信仰告白使徒信条
讃美歌245 はいとちりとの
説教「涙で洗い、髪でぬぐう」
神学生 海東 強
祈祷
讃美歌301 やまべにむかいてわれ
献金と感謝祈祷
主の祈り
頌栄541 ちちみこみたまの
派遣と祝福コリントの信徒への手紙二、13章13節によって
後奏

主日礼拝 2023.07.09

開会     10時15分
司会    栗林 恵一
奏楽    十時やよい

前奏
招詞詩編17編6~7節 (旧約p846)
讃美歌79 ほめたたえよ
祈祷
聖書詩編19篇15節   (旧約p850)
エフェソの信徒への手紙3章16~17節 (新訳p355)
信仰告白使徒信条
讃美歌515 じゅうじかのちに
説教「内なる人を強めてください」
福岡筑紫野教会牧師  李聖勲(イ・ソンフン)
祈祷
讃美歌321 わがしゅイエスよ
聖餐式
讃美歌204 すくいのいきみなる
献金と感謝祈祷
主の祈り
頌栄541 ちちみこみたまの
祝祷
後奏

主日礼拝 2023.07.02

開会     10時15分
司会    海東  強
奏楽    古賀 洋子

前奏
招詞詩編17篇1~5節 (旧約p846)
讃美歌9 ちからのしゅを
祈祷
聖書創世記17章9~14節 (旧約p21)
使徒言行録11章4~18節 (新訳p235)
信仰告白使徒信条
讃美歌419 しゅにありては
説教「沈黙から賛美へ」
(神学生)海東  強
祈祷
讃美歌286 かみはわがちから
献金と感謝祈祷
主の祈り
頌栄541 ちちみこみたまの
派遣と祝福コリントの信徒への手紙二、13章13節によって
後奏

「ペトロに癒された人たち」

使徒言行録9章32-43節

教師・久野 牧

今日のテキストには、ペトロがエルサレム以外の地で行った癒しの出来事が記されています。その地はリダとヤッファです。リダはエルサレムの北西約40キロの町で、ヤッファはリダからさらに北西約18キロの地にある港町です。それぞれの町には、既にキリスト者の共同体が形成されていたことを示されます。

リダでペトロは、「中風で8年前から床についていたアイネアという人」に会いました(33節)。彼はリダの地のキリスト者の群れの一員でした。ペトロは、病の床にあるアイネアのもとに行き「アイネア、イエス・キリストがいやしてくださる。起きなさい」と命じています。ペトロは自分自身の力で病の人を癒すことができるとは考えていません。復活された主イエスの力に頼ってそのようにしています。アイネアはすぐに起き上がりました。それを見てリダの人々は、「主に立ち帰った」と記されています。この癒しの出来事を起こされたのは、復活の主キリストであると知って、人々はイエス・キリストを信じる者になった、ということです。

次に30節以下には、港町ヤッファでの出来事が記されています。ここに登場するのはタビタという「婦人の弟子」(36節)です。タビタは、主イエスを信じる人であり、群れの中で特にやもめを中心とする女性たちにとっては、精神的支柱のような存在であったのでしょう。タビタが病のために死にました。彼女はその日埋葬されることなく部屋に安置されました。人々はなぜ彼女をすぐに埋葬しなかったのでしょうか。それは人々はリダの町で癒しの業をしたペトロを待っていたからです。

招かれてヤッファに来たペトロは、祈りにおいて自分が何をなすべきかを神に問うています。事を決められ、事をなさるのは神です。それゆえペトロは今、何よりも神の御心を問うのです。深い祈りの後、ペトロはタビタの遺体に向かって次のように呼び掛けています。「タビタ、起きなさい」。するとタビタは目を開き、ペトロの差し出す手を借りて立ち上がりました。タビタの生き返りが起こりました。これをなさったのは主なる神であり、また復活の主がペトロの手を通して働かれました。それゆえ、人々はこの出来事を通して「主を信じた」のです(42節)。ここでもリダにおいてと同じように、人々はペトロではなく、命を返してくださった神とよみがえりの主イエス・キリストを信じました。初代の信仰者において、健全な信仰が養われていることに、わたしたちは驚きを覚えさせられます。

ペトロは、アイネアとタビタそれぞれの名を呼んで「起きなさい」と命じました。全く同じ呼びかけ、同じ命令です。そしてわたしたちはこの呼びかけの言葉を聞くとき、主イエスが会堂長の娘に向かって、「タリタ、クム」「少女よ、起きなさい」と言われたあの言葉を思い出すのです(マルコ5章41節参照)。

その主は今も、さまざまな重荷や苦しみや悲しみで打ちひしがれ、倒れそうになっている人、いや既に倒れている人に対して、その人の名を呼びながら、「起きなさい」、「歩きなさい」と言われ、さらに「わたしがあなたと共に歩き、共に生きる」と言ってくださっているのではないでしょうか。その声を聞き取ることができるとき、わたしたちは立ち上がることができます。教会に属する者は、自らその主の声を聞き取るとともに、「起きなさい」、「立ち上がりなさい」と呼びかけてくださる主の御声を必要としている他の人々に、取り次ぎ、差し出し、それによってそれらの人々が生きる者となるように仕えることが求められています。教会には、その大切な務めがあることを忘れないようにしましょう。

主日礼拝 2023.06.25

開会     10時15分
司会    十時やよい
奏楽    古賀 洋子

前奏
招詞詩編41篇2~4節 (旧約p874)
讃美歌19 みこえきくとて
祈祷
聖書使徒言行録9章32~43節 (新約p874)
信仰告白使徒信条
讃美歌58 かみよみまえに
説教「ペドロに癒やされた人たち」
(原稿)久野  牧   (代読)古賀洋子
祈祷
讃美歌287 イエスきみのみなは
献金と感謝祈祷
主の祈り
頌栄540 みめぐみあふるる
派遣と祝福
後奏

主日礼拝 2023.06.18

開会     10時15分
司会    海東  強
奏楽    古賀 洋子

前奏
招詞詩編16篇10~11節 (旧約p846)
讃美歌24 ちちのかみよ
祈祷
聖書詩編118篇5~25節 (旧約p957)
使徒言行録4章5~12節 (新訳p219)
信仰告白使徒信条
讃美歌177 かみのいきよ
説教「私たちの”隅の親石”」
神学生 海東  強
祈祷
讃美歌277 わがたまを
献金と感謝祈祷
主の祈り
頌栄540 みめぐみあふるる
派遣と祝福
後奏

主日礼拝 2023.06.04

開会     10時15分
司会    海東  強
奏楽    古賀 洋子

前奏
招詞詩編16篇1~4節 (旧約p845)
讃美歌6 われらしゅを
祈祷
聖書出エジプト記19章3~8a節 (旧約p124)
ルカによる福音書10章17~24節 (新約p126)
信仰告白使徒信条
讃美歌187 しゅよいのちの
説教「私はあなたを待っています」
神学生 海東  強
祈祷
讃美歌3365 わがしゅイエスよ
献金と感謝祈祷
主の祈り
頌栄540 みめぐみあふるる
派遣と祝福コリントの信徒への手紙二、13章13節によって
後奏